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魔除けの赤 [歳時記]

●夏越祓
早いもので、もう一年の半分が終わろうとしている。6月30日、京都の多くの神社では夏越祓(なごしはらえ)の神事がとり行われます。

●旧暦六月三十日
1年のちょうど折り返しにあたる6月30日に、この半年の罪や穢れを祓い、残りの半年の無病息災を祈願します。旧暦六月三十日は、新暦では7月21日ごろ。まさに梅雨明けのこの時季に、これから迎える酷暑の夏を無事に越えられるよう御参りします。

●水無月
京都では「夏越祓」の日には、「水無月」が食べられるようです。三角に切られた「外郎(ういろう)」の上に、赤い色が邪気を祓うといわれる煮小豆を載せたお菓子です。水無月の形が三角なのは、氷室(ひむろ)の氷をかたどったからだと言われています。旧暦六月一日の「氷の節句」(「氷の朔日」)に、宮中では氷室の氷を口にして暑気払いをする行事が行われていました。氷を食べることが出来なかった庶民は、氷へのあこがれを「ういろう」という形で表したとか・・・。しかし、「夏越祓」の際、御手洗川に立てられ流される、たくさんの齋串(いぐし)の形との説もあるようです。

●魔除けの赤
魔よけの小豆の赤色は、古墳時代から重要な意味を持っており、斑鳩の藤ノ木古墳の赤い石棺は大きな話題となりました。古代から、赤は血液に通じることから死者の復活儀礼として、その霊力が信じられてきたようです。現代の私たちの生活の中でも、重要な祭事に欠かせないお赤飯。ささげ(or小豆)の赤が魔除けとしての霊力を信じられてきたからでしょうか。

●小豆の栄養
「赤い」食材というだけではなく、漢方では小豆は解毒、利尿、緩下、催吐などの効果があるとして用いられていたようです。小豆には、アントシアニン、カリウム、サポニン、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB1、B6、モリブデン、葉酸などが含まれ、赤い色には抗酸化力があるそうです。

赤い色で邪気を祓い、赤い食材で耐暑力アップ!
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