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こころの時代 [テレビ]


☆テレビ番組も少し変わる?
最近、テレビに仏教を取り上げる番組が増えたような気がします。もちろん、金太郎飴のようなバラエティ・情報番組が増えていることも確かなのですが。。。

☆100分de名著
Eテレの『100分de名著』も、4月は”ブッダ最期のことば”です。『100分de名著』では、2012年”ブッダ 真理のことば”、昨年の8月には”般若心経”と、仏教に関わる名著を紹介しています。

☆ブッダ最期のことば
”ブッダ最期のことば”で取り上げられているのは、ブッダの死後、その弟子たちによって編纂された「大般涅槃経(偉大なるブッダの死)」という古代インドのパーリ語で記された経典です。講師の花園大学教授、佐々木閑氏は、現代に生きる私たちにとっても「組織論」として読むことも出来ると解いてくれます。

☆こころの時代
また、同じEテレの『こころの時代』ではこの4月に2回シリーズで、世界的に影響力のある禅僧、ティク・ナット・ハン師の教えが取り上げられました。ティク・ナット・ハン師は、1926年ベトナムのフエ生まれですから、現在88歳。「怒りの炎を抱きしめる」と題した第1回の放送では、ベトナム戦争中の苦悩から慈悲の境地に至った師の修行や社会的活動、師の教えの真髄、マインドフルネス(今ここに存在する自分に気づく)に触れることができます。心を揺さぶられる力強さと説得力のある内容です。第2回の再放送は4月18日午後1時~ですから、まだ間に合います。

☆「ぶっちゃけ寺」
この4月に、テレビ朝日の「爆笑問題 ぶっちゃけ寺」が深夜帯からゴールデンの時間帯に進出してきました。この番組は、僧侶やお寺の日常に関わる出来事などを中心に、身近なところにある仏教の教えを紹介する番組です。バラエティ番組らしく笑いをとりながらも、宗派によって違うところや共通しているところなど、様々な知識がちりばめられています。

☆油断
先日の放送では、比叡山延暦寺の不滅の法灯が「油を断つ」ことなく1300年もの間灯し続けられていることから「油断」という言葉ができたと言っていました。もちろん、「諸説あります」という注釈つきで。しかし、もともと「涅槃経」から由来したものだそうです。

☆世俗の「油断』
ところで、話は全く変わりますが、スーパーの棚から、ココナツ油、エゴマ油、亜麻仁油、紫蘇油が消えました。昨年の暮れから新聞に掲載されたココナツ油の効能に関するコラムを読み、早速ココナツオイルを探しました。しかし、在庫はゼロ。その時はまだ、エゴマ油、亜麻仁油、紫蘇油は棚に並んでいたのですが、現在はそれらも姿を消してしまい、何時入荷するのも全く分からない状態のようです。

ブッダの言葉に心を揺さぶられても、最も身近な話題に振り回される。油断だらけの日々です。

自分より強いヤツを倒せ。 [テレビ]

☆Episode Zero
最近、ペプシネックスゼロのCMで『桃太郎篇』の映像を見る機会が多い。フィルムの最後には「FOREVER CHALLENGE」の文字とペプシネックスゼロの商品映像。「自分たちより強いヤツを倒せ。」がコンセプトです。

☆お供は犬、サル、雉
ストーリーは桃太郎伝説でおなじみの鬼ヶ島の鬼退治。90秒の短いフィルムですが、映像のクオリティの高さには驚かされます。「Episode Zero」と最初に出ているので、まだまだ続きがあるのか、ネックスゼロのゼロなのかは分かりませんが。

☆比べる
ペプシネックスゼロのTVCMには、同業他社との比較CMもあります。選挙時の大規模なネガティブキャンペーンに慣れていないせいか、今ひとつ好感をもてません。先にこの「MOMOTARO」のCMに気づいたロック好きの細君は、BGMとして流れている The Heavyの「Same ol'」に強く耳を惹かれたようです。このバンドは、イギリス南部出身の4人組です。

☆レクサス
TVCMのBGMといえば、最近では昨年の5月頃流れていたトヨタ・レクサスのCMに使われた曲、Kristina Trainの「I’m Wanderin’」が印象に強く残っています。ひところは「heavy lotation」の一曲でした。CMに使われるBGMが、重要な役割を担っていることがよく分かります。

☆やっぱり比較広告?
ところで、直接的な比較広告には拒否反応を示しても、ソフトな表現の比較広告には気づき難いかもしれません。まして、フィルムのクオリティが高ければ、比較広告かどうかも気になりません。

弱い者いじめがはびこる昨今。「自分たちより強いヤツを倒せ。」です。

十三まいり十三里 [テレビ]

●チャンネル変えても・・・
ミステリーファンにとって、最近のテレビ番組にはガッカリさせられることが多い。見慣れた出演者によるクイズ番組、同じ顔ぶれのお笑い芸人が出演する”お笑い”番組、分かりやすいニュース解説をしてくれる”コメンテーター”、他の番組でも取り上げられた”ネタ”の使いまわし、などなどに独占されてしまった感がある。

●デジタルのおかげ
最近は、番組を予約して見るようにしている。お陰で、詰まらない番組を見なくても済むようになった。「地デジ化」は本当に便利!!アナログからデジタル放送への切替えに文句を言っていたのだが、デジタル放送の良さを実感するようになった。

●アガサ・クリスティー
最近の楽しみは、NHK-BS2で再放送されている「ミス・マープル」シリーズ。ジェーン・ヒクソンの「ミス・マープル」はBBC制作でしたが、こちらは「グラナダ・テレビ」。既に一度見てはいますが、美しい英国の田舎の風景や閉ざされた生活習慣など、新たな発見が・・・。

●禍禍しい
昨日放送されたフジテレビの浅見光彦シリーズ第38弾『十三の冥府』。そのタイトルの”まがまがしさ”に大いに期待しながら見ました。「荒ぶる神”の祟りか、冥府に迷う死者の怨念か...」「傑作長編旅情ミステリー!」と言うだけあって、八戸、青森、そして弘前の美しい海岸が楽しめました。しかし、ストーリー展開は少々期待はずれに。。。いつもの事ですが、タイトルに惑わされ、過剰な期待を抱いてしまう癖があるのです。

●仏教と十三
ところで、青森県には十三湊(とさみなと)をはじめ、十三湖、十三日市など、なぜか十三のついた地名が多いようです。実は、仏教での”十三”は大変重要な意味を持っています。それは、日本仏教は13宗からなっていること、仏教の冥土の世界観は初七日(不動明王)に始まり三十三回忌(虚空蔵菩薩)までの十三の節目に、それぞれ仏がいるとされていることです。

十三は不思議な数。『十三の冥府』では、お遍路が歌う不思議な歌「十三まいり」で物語は始まる。九里よりは、甘くて美味しい十三里...。この罰当たりが!

レアメタルとクロマグロ [テレビ]

●NHKスペシャル
「自動車革命 次世代カー 電池をめぐる闘い」が先週末放送された。「ものづくり日本」の今後を見る上でも、また、株式投資初心者としても、非常に興味深いプログラムでした。

●リチウムイオン
次世代電気自動車の競争力のカギを握る、「リチウムイオン電池」技術。開発競争で先行してきた日本。しかしアメリカは、中国と連携してリチウムイオン電池の開発を官民一体で進めているようです。米国がリチウムイオン電池の素材分析と生産技術開発を、豊富な資源を用意できる中国が製品の生産を受け持つ。低コストのリチウムイオン電池の生産が始まっています。

●大国同士の握手
品質での日本の優位性は変わりませんが、価格面では、すでに日本製品は劣勢にたたされ始めているとのこと。二つの大国、アメリカ、中国が、双方の得意分野を最大限に利用することで、21世紀の巨大市場を制する・・・。利害は完全に一致しているようです。米国政府がリチウムイオン電池市場で中国と手を組んだ最大の理由、それは、安価な人的資源と豊富なリチウムの埋蔵(青海地方の塩湖)量。そして、もっとも重要なポイントは、アフリカへの影響力を持っていること。

●クロマグロ
3月のワシントン条約国会議で、クロマグロ禁輸法案が否決された。可決の見通しが強かったこの提案が否決されたことで、中国のアフリカに対する影響力がいかに強いものかがクローズアップされた。この中国の影響力を身をもって知ったのは日本だけではなく、米国も同じだったはず。。。リチウムイオン電池の電極に使用される「コバルト」は、アフリカのコンゴが豊富な埋蔵量を有しています。

●レアメタル
問題は、リチウムイオン電池に関するほとんどの資源が中国に偏在していること。そして同時に、アフリカの希少鉱物(レアメタル)の有望鉱区の採掘権を、中国が競り勝っているという現状があります。最近、ケニア南部、遠くにキリマンジャロ山を望むアンボセリ国立公園で、中国の採石場が新たに建設され、爆薬を用いた掘削が進められている。自然保護団体は、ゾウをはじめとする野生生物の移動ルートを脅かすものだと懸念を表明しているが...。

「発展途上国」という大義の下に、資源を爆費する中国。それを利用する米国。国内でエコロジーを謳い、国外で自然破壊という図式は長続きするのだろうか...。

Made in Japanブランドの復活 [テレビ]

●NHKスペシャル
先日放送された、NHKスペシャル枠の『メイド・イン・ジャパンの命運』。金融危機の影響が最も大きく出た日本経済。間もなく中国に抜かれGDP世界第3位に転落するのは必至。こうしたグローバル経済の荒波の中で、何を作り、何で稼いでいくべきなのか。世界最強のブランドと謳われた“メイド・イン・ジャパン”が、今、光を求めて必死にもがいている。

●リーマンショック
この番組を見ながら、最近読んだ新聞のコラム「戦後最悪不況」を思い出した。このコラムでは、”人口統計が答えを出したぞっとするような将来”予測が描かれていた。”ゼロ成長時代をもたらす根本原因は、人口構成が変化して労働人口が減少することである”、というポール・ウォーレス著『人口ピラミッドがひっくり返るとき 高齢化社会の新経済ルール』の一説を引用しながら、不動産を例に分かりやすく説明。「リーマンショック」が起きた時、当時の政府は、日本はアメリカやEUに比べて不良債権の被害が最も少ないので、経済はさほど落ち込まないだろうと予測していたのだが・・・。

●GDP下落
しかし現実は、この予測とはまったく異なり、日本のGDP下落幅は先進国最大となってしまった。新政府は、「輸出がだめなら内需拡大」をと呼びかけてはいるが、急速な少子高齢化と不況の逆風で、内需の拡大期待は望めそうもない。コラムではさらに、”日本で起こっていることは、今後20年、30年後に世界で起こることの予感的前兆であり、決して一時的なものではない”、ともいっている。

●最終結論
すべては人口統計で決まる。これが最新の社会科学が出す最終結論のようです。要は、人口減少が続く限り、現在の日本経済を救う手立てはないということに・・・。しかし、間もなく「中国にGDPで抜かれ3位に転落する」という事実を悲観的に考えるのは早計ではないだろうか。「隣国の経済発展に日本も参加する」くらいの気持ちで、「これからの物作り」のあり方を考える必要があると思うのですが。。。

Made in Japanの前に道はなく、後ろに道が出来るのだろうか?

満月にフリフリ [テレビ]

●新月
昨日16日は、今年最後の新月でした。25日のクリスマスは上弦の月、2010年の元日には満月になります。先日テレビで、番組は忘れましたが、「満月お財布フリフリーゼ会」なるものが紹介されていました。パワースポットで、満月に向かってお財布をフリフリすると、「金運アップ、願望成就」するのだそうです。

●約束事
お財布を「フリフリ」する時には約束事があるようです。先ず第一に、レシートやクレジットカードなど、お金を消費するものは財布から出しておきます。財布に入れておくものは、紙幣や銀行通帳などに限られているようです。財布に入れておくお札は、「出て行かないよう」にという願いを込め、逆向き(お札の肖像の頭が奥の方)になるようにすること。あとは、そのお財布を満月に向けて振ります。もちろん、金運アップ、開運の願いを込めて・・・。

●「満ちる」=「お金が貯まる」
満月に現金入りの財布を「フリフリ」する理由は・・・?満月には月の引力が最も強くなります。この強い吸引するエネルギーを利用してお財布を振ると、お金を手に入れるパワーも強くなるそうです。雨や曇りの日でも、満月パワーは充満しているので大丈夫だということです。

●金運アップには・・・
ちなみに、金、プラチナ、ピンク色の財布が、より強いエネルギーを呼ぶようです。金運アップを願う財布は、「満月お財布フリフリーゼ会」で販売しているみたいです。金運アップには、まず「満月お財布フリフリーゼ会」のお財布をゲットしてから...。

次の満月は、目出度い2010年元日(先負:午後から夕方は吉)です、やってみるか...。細君は、お財布に入れている紙幣は、全て逆向きにしているそうです。効果はこれから表れるのだろうか???

卍は幸運の印? [テレビ]

●「浅見光彦 ~最終章~」
10月からはじまったTBSの浅見光彦シリーズ。21日放送の第一話は、50年前に青森県弘前市の「ねぷた祭」の夜に起こった事件から始まった。その事件の際、現場にあった三味線の胴に印された卍の文字。これは事件のキーワード・・・?

●謎解き
時は移り現代。古い事件は人々の記憶から薄れ、また新たな事件が発生。現場に残された三味線の糸と六文銭。そして、何度となく出てくる、「卍」の印。なんだか禍々しい事件の予感が・・・。あまり詳しくは書けませんが、「卍」は謎解きとはあまり関係ありませんでした。ちょっとガッカリ。津軽地方を本拠にしていた津軽氏の旗印が「卍紋」だったということで、弘前市は卍を市章にしているのだそうです。

●「卍」の受難
「卍」は古代インドが発祥と言われています。インダス文明の印章にも刻まれているそうで、文明の広がりと共にヨーロッパにも伝えられたようです。もともとは吉祥の印で、ヨーロッパでも「幸運の印」として伝えられていました。しかし、ドイツ・ナチ党が党章に採用した「右卍」(ハーケンクロイツ)を、1935年には正式にドイツ国旗としたため、欧米ではかつての幸運のシンボルの意味合いは無くなってしまったようです。

●浅草寺
東京の下町が見たいという友人を、浅草の浅草寺に案内しました。仲見世の賑わい、軒を連ねる土産物屋の品々を楽しみながら散策。しかし、境内に入って一瞬、友人の足が止まりました。イスラエルから来た彼の視線の先には、浅草寺の屋根を支える大きな柱の付け根に印された「卍」が・・・。

●真言密教
日本では、吉祥万徳を表す紋として古くから伝えられてきました。特に真言密教では、護身の秘呪として用いる真言密法卍字(九字)の秘法を切る時に使われています。また、映画「陰陽師」でも、安倍晴明が何度かこの九字を切って魔術をかけるシーンが出てきます。

平成18年の市町村合併後も、弘前市では「功徳・円満」の意味のある「卍」を市章に採用しています。いろいろ論議はあったようですが・・・。インドで生まれた卍、本当は「幸運の印」なのです。

佐藤さん、鈴木さん、田中さん、高橋さん [テレビ]

●「アナタの名字SHOW」
先日、日本テレビで放映された「アナタの名字SHOW」という番組。なかなか興味深いものでした。今までも、名字に関する様々な番組を見ましたが、今回は日本の4大名字とされている「佐藤」・「鈴木」・「田中」・「高橋」の4つの名字がメイン。名前の由来や歴史的な背景、そして多いがゆえに日常生活で発生する様々な問題を紹介していました。

●ハリウッド映画では「田中」
意外だったのは、ハリウッド映画で最も多く登場する日本人の名前が「田中」ということ。確かに、日本企業名や個人名で「田中」は多用されている気がします。日本で2番目に多い「鈴木」は、熊野の神官一族の姓であったそうです。番組では紹介されませんでしたが、東南アジアではスズキ(鈴木)を知らない人がいないぐらい有名です。

●タイでの苦い思い出
1909年、鈴木道雄氏が静岡県浜名で鈴木式織機製作所を創業。その後開発された二輪車と軽自動車はアジア全域で広く使われ、インドでは50%以上の自動車シェアを誇っています。私もタイでは、スズキの二輪車で”ブイブイとばして”警察官に捕まった苦い思い出があります。

●熊野系
「鈴木の姓」はバイタリティのある人物が多いようです。日本にある8万の神社のうち熊野系は3000社。地域に根ざした熊野信仰は、東海・関東を中心に広まり、その結果「鈴木」姓が多くなったようです。

●八咫烏
ところで、日本サッカー協会のシンボルマークにも用いられている八咫烏(やたがらす)は、熊野那智大社の八咫烏のデザインを元に作られた由緒正しいシンボルマークなのです。三本足の意味は「智」「仁」「勇」の三徳説が有力です。「鈴木一族」もこの八咫烏(やたがらす)の伝説発祥に絡んでいる...?

添付したシンポルは、上から、八咫烏、九字、五芒星で、最高の呪符なのだそうです。

"ジャーナリスト” [テレビ]

●国民は間違っている
30日夜の総選挙速報番組。「民主党過半数確実」という開票予測を見ながら放ったジャーナリストの一言。「民主党は勝ちすぎだ、国民は間違っている!」政治討論番組の司会もしているジャーナリストが、総選挙の結果を受けて国民の選択を批判していた。

●少々うんざり
翌日31日のテレビ各局の総選挙結果報道は、”いいことだらけ”の民主党のマニフェスト、党員の経験不足、寄り合い所帯の問題点・・・等々、これから立ち向かわなければならない難局に対する不安を煽るばかりで、食傷気味。”テレビを見るのも疲れます。”

●某新聞社
新聞社の記者が自社のTwitter(ブログ・チャット)サイトに投稿した記事。「民主党さんの思うようにはさせないぜ。これからがXX新聞の真価を発揮するところ」。同社は謝罪した。

●モスラ対ゴジラ
1964年制作の「モスラ対ゴジラ」。その中で毎朝新聞の記者が、議員の立場や「カネ」の力で自分たちの我欲を貫こうとする人達の所業について、「新聞は報道であって、裁く権利はない」と言っている。「新聞に書いて世論に訴えることも出来るが、訴えたところで・・・」とも述べている。メディアの中立性は、既に、というか「もともと」存在していないのかもしれない。しかし、あまりに偏った報道は自分たちの存在意義を失わせる危険性を孕むのではないのだろうか?

●この国の行方
多くの有権者は不安を感じていないわけではない。しかし、これまでの継続では、事態はますます悪くなるという大きな危機感を抱いていることもまた事実。ぬるま湯からはいつかは出なければなりません。冷え切ってしまう前に・・・。

批判することは簡単!この先の日本の未来を建設的に語れる報道関係者はいるのだろうか。自民党以上にジャーナリズムは危ういのかも...。

Smile [テレビ]

●マネー資本主義
7月20日、NHKスペシャル『マネー資本主義』全5回の最終回、”危機を繰り返さないために”が放送された。シリーズ5回全てを見るつもりでいたのですが、なぜか最終回だけに。しかし、最終回だけあって、このシリーズを通して明らかにしようとした金融危機の実態が総括されていて、解りやすくまとめられていました。

●「イメージ映像」
興味深かったのは、番組中に使用された「イメージ映像」。NHKスペシャルで、今回のような「象徴的なイメージ映像」を使用したのは初めてではないだろうか。この映像を見ていると、1936年にチャップリンが監督、主演した映画『モダンタイムス』を強く意識して制作されているように思われました。ニューヨーク、摩天楼から傘をさして全世界へと飛び立っていく人間たち。この映像はいったい何を意図していたのだろうか。”果てしない人間の欲望の塊なのだろうか、それとも映画でチャップリンが演じた、人間の尊厳が失われ機械の一部と化した人間たちなのだろうか...?”

●「笑顔を忘れないで」
「イメージ映像」と共に印象的だったのが、「スマイル」。番組で流れたのは細野晴臣さんのアレンジ、アン・サリーさんの歌で。映像と共に深く心に残る曲でした。映画『モダンタイムス』のラストシーン、冷たく社会から疎外され絶望と死を覚悟した少女に対し、チャップリンが「スマイル」を忘れないでと微笑み、二人で旅立っていきます。

●資本主義の行く末
米国発の未曾有の金融危機。チャップリンも、半世紀以上も前に資本主義社会の行く末を予感していたのだろうか...?

マイケル・ジャクソンのSmileも良いのですが、柔らかで深みのあるナット・キング・コールの歌は最高です。   Smile - Nat King Cole

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