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卍は幸運の印? [テレビ]

●「浅見光彦 ~最終章~」
10月からはじまったTBSの浅見光彦シリーズ。21日放送の第一話は、50年前に青森県弘前市の「ねぷた祭」の夜に起こった事件から始まった。その事件の際、現場にあった三味線の胴に印された卍の文字。これは事件のキーワード・・・?

●謎解き
時は移り現代。古い事件は人々の記憶から薄れ、また新たな事件が発生。現場に残された三味線の糸と六文銭。そして、何度となく出てくる、「卍」の印。なんだか禍々しい事件の予感が・・・。あまり詳しくは書けませんが、「卍」は謎解きとはあまり関係ありませんでした。ちょっとガッカリ。津軽地方を本拠にしていた津軽氏の旗印が「卍紋」だったということで、弘前市は卍を市章にしているのだそうです。

●「卍」の受難
「卍」は古代インドが発祥と言われています。インダス文明の印章にも刻まれているそうで、文明の広がりと共にヨーロッパにも伝えられたようです。もともとは吉祥の印で、ヨーロッパでも「幸運の印」として伝えられていました。しかし、ドイツ・ナチ党が党章に採用した「右卍」(ハーケンクロイツ)を、1935年には正式にドイツ国旗としたため、欧米ではかつての幸運のシンボルの意味合いは無くなってしまったようです。

●浅草寺
東京の下町が見たいという友人を、浅草の浅草寺に案内しました。仲見世の賑わい、軒を連ねる土産物屋の品々を楽しみながら散策。しかし、境内に入って一瞬、友人の足が止まりました。イスラエルから来た彼の視線の先には、浅草寺の屋根を支える大きな柱の付け根に印された「卍」が・・・。

●真言密教
日本では、吉祥万徳を表す紋として古くから伝えられてきました。特に真言密教では、護身の秘呪として用いる真言密法卍字(九字)の秘法を切る時に使われています。また、映画「陰陽師」でも、安倍晴明が何度かこの九字を切って魔術をかけるシーンが出てきます。

平成18年の市町村合併後も、弘前市では「功徳・円満」の意味のある「卍」を市章に採用しています。いろいろ論議はあったようですが・・・。インドで生まれた卍、本当は「幸運の印」なのです。
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