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レアメタルとクロマグロ [テレビ]

●NHKスペシャル
「自動車革命 次世代カー 電池をめぐる闘い」が先週末放送された。「ものづくり日本」の今後を見る上でも、また、株式投資初心者としても、非常に興味深いプログラムでした。

●リチウムイオン
次世代電気自動車の競争力のカギを握る、「リチウムイオン電池」技術。開発競争で先行してきた日本。しかしアメリカは、中国と連携してリチウムイオン電池の開発を官民一体で進めているようです。米国がリチウムイオン電池の素材分析と生産技術開発を、豊富な資源を用意できる中国が製品の生産を受け持つ。低コストのリチウムイオン電池の生産が始まっています。

●大国同士の握手
品質での日本の優位性は変わりませんが、価格面では、すでに日本製品は劣勢にたたされ始めているとのこと。二つの大国、アメリカ、中国が、双方の得意分野を最大限に利用することで、21世紀の巨大市場を制する・・・。利害は完全に一致しているようです。米国政府がリチウムイオン電池市場で中国と手を組んだ最大の理由、それは、安価な人的資源と豊富なリチウムの埋蔵(青海地方の塩湖)量。そして、もっとも重要なポイントは、アフリカへの影響力を持っていること。

●クロマグロ
3月のワシントン条約国会議で、クロマグロ禁輸法案が否決された。可決の見通しが強かったこの提案が否決されたことで、中国のアフリカに対する影響力がいかに強いものかがクローズアップされた。この中国の影響力を身をもって知ったのは日本だけではなく、米国も同じだったはず。。。リチウムイオン電池の電極に使用される「コバルト」は、アフリカのコンゴが豊富な埋蔵量を有しています。

●レアメタル
問題は、リチウムイオン電池に関するほとんどの資源が中国に偏在していること。そして同時に、アフリカの希少鉱物(レアメタル)の有望鉱区の採掘権を、中国が競り勝っているという現状があります。最近、ケニア南部、遠くにキリマンジャロ山を望むアンボセリ国立公園で、中国の採石場が新たに建設され、爆薬を用いた掘削が進められている。自然保護団体は、ゾウをはじめとする野生生物の移動ルートを脅かすものだと懸念を表明しているが...。

「発展途上国」という大義の下に、資源を爆費する中国。それを利用する米国。国内でエコロジーを謳い、国外で自然破壊という図式は長続きするのだろうか...。

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