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立春大吉 [歳時記]

☆節分
今日2月3日は「節分」、冬から春への季節の境目です。そして明日は立春、寒さ厳しかったこの冬は特に、待ち遠しかった春が始まります。我が家では、何時からか恒例となった恵方巻きを食べ、イワシの頭をヒイラギの小枝に刺して門口と鬼門に魔除けとしておきます。

☆ヒイラギとイワシの頭
ヒイラギの小枝に焼いたイワシの頭を刺して門口に置く風習は、細君が子供の時分から知っていたようなので、大分古い頃から”田舎”では行われていたようです。我が家では、実際には「ヒイラギモクセイ」の小枝なのですが、「気は心」ということでイワシの頭を刺して「鬼」や「魔」を除けています。「ヒイラギ」の葉はトゲトゲしているため鬼が入れず、焼いたイワシの臭いで鬼が近寄れないというのが「ヒイラギイワシ」の一つの説のようです。

☆鬼門
ところで、西岡秀雄氏の著書『東・西・南・北・右・左』に、”中国の古書「山海経」には、死者の鬼(霊魂)は東海数千万里の度朔山に集まり、鬼はその島の東北端の門から出入りするので、この門を鬼門という”との記述があります。平安時代初期の丑凶方の俗信との組み合わせで、中期以降は”丑寅”を鬼門として忌むようになったそうです。

☆鬼門除け
2009年に「虎皮のパンツ」の由来を書きましたが、鬼門の方位は、やはり我々が生活する上で重要な意味があるようです。特に風水では、東北の方位には必ず鬼門よけが行われています。古都京都では、京都の東北にあたる比叡山に延暦寺を建立し、皇域鎮護の重要な役目を持たせています。また、上野寛永寺が江戸城の鬼門よけとして建立されたのは有名です。

☆春とは名のみの・・・
冬から春への季節の変わり目である立春は、寒暖の差が激しく身体に大きなストレスがかかる季節でもあります。また、この季節は乾燥した日が続くため、風邪やインフルエンザで体調を崩す人が多い時期ともなります。年内立春の今年は、一週間後から始まる新たな一年(旧暦)を無事に乗り切るため、季節の変わり目を意識する上でも、「豆まき」などの節分の行事は意味深いかもしれません。

☆イワシの頭も信心
イワシには、EPAやDHAといった老化防止の不飽和脂肪酸が、青魚の中で最も多く含まれているそうです。今日は細君より2,3匹多く食べることにしよう!

「一年の計は元旦にあり」と、一月一日の朝に立てた新年の誓いを守ることに挫折した人も、立春は新たな誓いのチャンスです。たとえ、また挫折したとしても「春分の日」があります。要は、「思い立ったが吉日」です!!

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