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雛祭 [歳時記]

◎ 明日は3月3日雛祭です。旧暦五節句の一つ「上巳の節句」一名桃の節句とも言われてます。中国春秋時代以前から使われていた農歴の三月上旬の最初の巳の日を上巳と言ってました。それが魏国のころに三月三日を上巳の節句として伝わってきたようです。

◎ 旧暦の3月3日は、中国では現在も春遊踏青という一種のピクニックをかねて外に出かけ新緑を楽しむ習慣が残っているそうです。若い人にとっては好きな人を誘い出す絶好の機会で「旧暦:バレンタイン」とでもいうべきなのでしょうか。 台湾では、邪気を払うため、墓参りを兼ねてピクニックをするのだそうです。また沖縄では、この日は海辺に出かけて足を海水に浸して身を清めて健康を祈願し、持ち寄ったごちそうを海辺でいただくのだそうです。

◎ 日本の旧暦3月3日(今年の新暦では4月18日)は桜前線が全国を走り抜ける季節です。冬の寒さから解放されて暖かな日差しを満喫しながら、お花見やバーベキューを楽しんだりするのに最適な気候となります。新暦での3月3日に桃の節句と言われても桃の花が満開でもなく、東北や北海道の猛烈な吹雪をTVで見るだけでも ”寒い”とつい身構えてしまう季節感です。

◎ 広島大名誉教授の金田晉さんが新聞のコラム「旧暦併用のススメ」で ”文明開化の一環として、明治5年の改暦令で旧暦の日付を新暦に合わせてしまった。旧暦での生活や風習を一挙に無にする性急な政令で、実態に合わない現象が起きてしまった。” と書いています。

◎ 改暦令の公布で当時の人々は大混乱に”農をもって国をたてる東洋では、新暦の冬至後十日で新年を迎えることは秋収冬蔵未だ終わらず、年改まると言っても寒気厳しく、陽春の気未だ萌さない時期で、旧暦の立春はこの点すぐれている。”とお上に訴えたようです。

お上のやることは、いつの時代でも変わらない!

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平成27年乙未 [歳時記]

☆平成27年
今年は『乙未(きのとひつじ)』、三壁木星の年です。歳徳神が在位される方位、恵方に初詣に行くのがここ何年かの我が家の慣わし。ということで、今年も正月3日に詣でてきました。

☆庚(かのえ)の方位
今年の恵方は『庚』、西やや南の方向です。この方位を明の方または吉方といい、今年一年を通して「万事に吉とする」方角です。歳徳神の方位は五年で一巡します。今年は近場ということもあり、2010年に詣でた写真の愛宕神社への五年ぶりの再訪となりました。

☆2015年の市場経済
歳の瀬が押し迫ってくると香港の有名な風水鑑定師、レイモンド・ロー氏のサイトにアップされる新しい年の運勢が気になります。様々な運勢の中で私が最も注目するのは、もちろん「市場経済」の行方です。年の暮に来年の相場環境をどのように語っているのか大変興味があります。今年の十干十二支の乙未は五行法では、乙は木を、未は土を意味します。これを五行法の相性相剋の関係に照らすと「木は土を剋す」関係となり、あまり相性が良いとは言えない年のようです。

☆「木は仁」
レイモンド・ロー氏によれば、「木は基本的に、人の五行の性質での仁を象徴する」ということです。つまり、正直で原則を固持することを意味するそうです。また、乙の人々はそんなにアグレッシブではなく、交渉や妥協をすることができるので、「2015年はアメリカやヨーロッパの経済回復は維持し続け、昨年のような深刻な紛争は減少し、経済状態はさらに安定し劇的な変動は少ない」だろうとのこと。

☆穏やかな年に・・・
ということで、穏やかな年になることを祈念しつつ、今年も相場を見守っていきたいと思っています。ただ一つ懸念していることは、中国の不動産バブルによるデフォルトです。レイモンド・ロー氏も「強い土の未は不動産産業で激しい競争を意味」すると言っています。

旧暦で巡る五行の運勢の世界、新暦2015年はどうなることか玄関をきれいにして良い運を呼び込みたいものです。

中秋の名月 [歳時記]


☆旧暦八十五日
明日9月8日は、旧暦八月十五日の「中秋の名月」です。今年は、満月(9月9日)とは1日のずれがありますが、十分に大きく美しい最後のスーパームーンを楽しむことができるはずです。今のところ、天気予報ではあまり期待は出来そうにありませんが。。。

☆月見の宴
中国で旧暦八月十五日の「中秋節」に月を観賞する習慣は、唐代に始まったといわれています。その習俗が平安時代に日本にも伝わり、貴族らが「お月見の宴」を開くようになったそうです。日本では、お団子を食べますが、中国では月餅です。

☆月餅=賄賂?
中国の「中秋節」は祝日で、親族や知人に月餅を贈る伝統的な習慣があるそうです。ところが、中には月餅と交換できる商品券や金製の月餅などといった、お金を渡すのと変わらないような悪弊も広がりつつあるとか。そこで、今年は政府の反腐敗運動が強化され、違法行為をウェブサイトで告発されることを恐れ、月餅の商品券の換金で繁盛していた業者の客足が遠のいているそうです。

☆閏年
甲午(きのえうま)の今年は「閏年」で、「閏九月」が入ります。つまり、旧暦九月が2度発生します。中国では、「旧暦の九月九日、『重陽の節句』が2度ある」ということ「、旧歴九月生まれは誕生日を2回お祝いしてもらえる」と話題になっているそうですが、民俗学の専門家によれば「閏月はあくまでも閏月」だそうです。

☆重陽の節句
旧暦の9月9日は陽(奇数)の極である9が月と日で重なるので重陽ととして祝われる五節句のひとつです。邪気を払い長寿を願って、菊花を浮かべた酒を飲む中国の行事ですが、新暦ではまだ菊の花には早いようです。

酒と縁の切れない私は、菊の花の変わりにいつものように氷を浮かべて、モーツアルトを聞きながら、団子を肴に名月を楽しむことにします。「月々に月見る月は多かれど月見る月はこの月の月」。穏やかな日々と美しい月を来年も楽しむことができますように!

今年の漢字 [歳時記]

☆待降節第一主日
12月1日、今日は待降節の第1主日(日曜日)です。まだ3年目ですが、今年も我が家のクリスマスイルミネーションに点灯しました。去年は、第2主日に3色の点滅するライトを追加したのですが、今年は細君のテンションがあまり高くないようで、追加するかどうかは検討中。

☆シムシティー
最寄り駅の周辺にも様々なイルミネーションが飾り付けられ、否が応でも残り少ない年末の時節になったことを実感します。工事中だった高層マンションの周辺にも明かりが灯り、この地に越してきた時とは全く違う街並みとなっています。以前よくプレイしたゲーム、「シムシティー」をふと思い出します。

☆「今年の漢字」
この時期になると、よく取り沙汰されるようになる「流行語大賞」と「今年の漢字」。「今年の漢字」は、12月12日に京都の清水寺の貫主の筆で発表されます。インターネット上で11月1日から12月5日までの間募集中。最も応募者数の多かった漢字が選ばれます。

☆「恨(こん)」
ところで、今年一年を通じてキーワードのように浮かんでくる言葉があります。それは「恨」という文字です。仏教用語では「恨(こん)」、朝鮮語では「恨(ハン)」と発音します。「恨」は、仏教が教える”煩悩の一つ”。「恨」とは、「自分の気に入らぬ人を怨み続ける心」。 恨を心に持つ人は、これを押さえつけることができず「常に煩悶たる生活を送る」、のだそうです。

☆座禅会
座禅会でいつも必ず住職が言われる言葉があります。「煩悩は思うほど膨らんでしまうもの。座禅を組むことで思う気持ちを静め、静かに自分と向き合う時間を持つ。ここに座禅の持つ大きな意味がある。」

内憂外患の今年を締めくくる師走の座禅会では、「静かに自分に向き合う時間」を持ち、「四緑木星」の来る年が明るいよう祈念したいと思います。

立春大吉 [歳時記]

☆節分
今日2月3日は「節分」、冬から春への季節の境目です。そして明日は立春、寒さ厳しかったこの冬は特に、待ち遠しかった春が始まります。我が家では、何時からか恒例となった恵方巻きを食べ、イワシの頭をヒイラギの小枝に刺して門口と鬼門に魔除けとしておきます。

☆ヒイラギとイワシの頭
ヒイラギの小枝に焼いたイワシの頭を刺して門口に置く風習は、細君が子供の時分から知っていたようなので、大分古い頃から”田舎”では行われていたようです。我が家では、実際には「ヒイラギモクセイ」の小枝なのですが、「気は心」ということでイワシの頭を刺して「鬼」や「魔」を除けています。「ヒイラギ」の葉はトゲトゲしているため鬼が入れず、焼いたイワシの臭いで鬼が近寄れないというのが「ヒイラギイワシ」の一つの説のようです。

☆鬼門
ところで、西岡秀雄氏の著書『東・西・南・北・右・左』に、”中国の古書「山海経」には、死者の鬼(霊魂)は東海数千万里の度朔山に集まり、鬼はその島の東北端の門から出入りするので、この門を鬼門という”との記述があります。平安時代初期の丑凶方の俗信との組み合わせで、中期以降は”丑寅”を鬼門として忌むようになったそうです。

☆鬼門除け
2009年に「虎皮のパンツ」の由来を書きましたが、鬼門の方位は、やはり我々が生活する上で重要な意味があるようです。特に風水では、東北の方位には必ず鬼門よけが行われています。古都京都では、京都の東北にあたる比叡山に延暦寺を建立し、皇域鎮護の重要な役目を持たせています。また、上野寛永寺が江戸城の鬼門よけとして建立されたのは有名です。

☆春とは名のみの・・・
冬から春への季節の変わり目である立春は、寒暖の差が激しく身体に大きなストレスがかかる季節でもあります。また、この季節は乾燥した日が続くため、風邪やインフルエンザで体調を崩す人が多い時期ともなります。年内立春の今年は、一週間後から始まる新たな一年(旧暦)を無事に乗り切るため、季節の変わり目を意識する上でも、「豆まき」などの節分の行事は意味深いかもしれません。

☆イワシの頭も信心
イワシには、EPAやDHAといった老化防止の不飽和脂肪酸が、青魚の中で最も多く含まれているそうです。今日は細君より2,3匹多く食べることにしよう!

「一年の計は元旦にあり」と、一月一日の朝に立てた新年の誓いを守ることに挫折した人も、立春は新たな誓いのチャンスです。たとえ、また挫折したとしても「春分の日」があります。要は、「思い立ったが吉日」です!!

2013年癸巳 [歳時記]

☆恵方詣で
正月三が日の我が家の恒例行事、「恵方詣で」。例年通りインターネットの地図サイトで、丙(南微東)の方角に位置する神社をいくつか探しました。

☆「春日神社」
車を停められそうな場所があること、見つけやすそうな場所などの条件から選び、今年の初詣では「春日神社」に決定。何回か通ったことがある広い道路から入ると、真正面に鳥居が見えてきます。周囲は宅地開発されてまだ間が無いようで、新しい住宅や空き地が多く見られます。立派な新しい石段を7~8段上がって境内に入ります。

☆区画整理
後から調べて見ると、以前神社があった場所が区画整理地にあたり、平成3年に現在の場所に移転したそうです。仏様も神様も、宅地開発などの現在生きている人々の都合により移転せざるを得ないようです。

☆癸巳(みずのとみ)
ところで、今年は九星気学では九年に一度、九星全てが定位置(正位)に帰る年、「五黄土星」が中央に位置する年にあたります。香港の有名な風水師レイモンド・ロー氏によると、”癸巳”の「癸は水」、「巳は火」で、火の上に水があるので、五行でいえば「相剋の関係」、「衝突する関係」なのだそうです。このような衝突する五行は、通常、国際紛争や争いが起きやすく、その年が平和的でないことを意味するようです。

☆力強い火
十二支のそれぞれを五行にあてると、「巳」は力強い火で、旅行の星ともみなされます。そのため、多くの人々にとって忙しく動き回る年となり、その結果交通事故、特に空や海に関連した事故が起こりやすいことを懸念しています。また、力強い火のエネルギーは、爆発やエネルギー問題などの、火の災害をも示唆しています。

☆2013年の歩き方
日本においても、「力強い火のエネルギー」は最も懸念される材料です。また、金融緩和期待に触発された株式市場も、行き過ぎた円安に振り回される可能性、心配も出てきます。ともあれ、今年は慎重にゆっくりと歩んで行こうと考えています。

”障害や不運の象徴とされる五黄と呼ばれる悪いエネルギーが家の中心にやって来る今年は、エネルギー改善のために金属の風鈴を吊るすこと”をR・ロー氏は薦めています。我が家でも早速「5本ロッドのウインドチャーム」を探して飾ることにします。もちろん、細君のお許しがあればですが・・・。

悟りの日 [歳時記]

☆成道の日
今日12月8日は「成道の日」、お釈迦様が悟りを開いた日と伝えられています。先週の土曜日、師走の座禅会では、副住職が勤修(ごんしゅ、ごんじゅ)したお寺での「成道会」の様子を聞くことができました。

☆臘月八日
副住職が勤修したのは埼玉県にある臨済宗妙心寺派のお寺で、「成道会」は12月1日から8日にかけて実施されます。昼夜を通して座禅を組む修行が行われ、この期間は、結跏趺坐したまま睡眠をとります。これを「臘八接心(ろうはつせっしん)」と言い、座禅中には老師との禅問答があるのだそうです。

☆接心
禅宗では12月を臘月(ろうげつ)といい、お釈迦様が成道した八日とあわせて「臘八(ろうはつ)」、「接心(せっしん)」とは坐禅の集中修行のことです。七日間を1日の修行として、禅宗での出家修行のための重要な修行の一つだそうです。

☆明けの明星
接心の修行も5日目以降になってくると、頭がもうろうとなり様々な妄想が見えてくるそうです。思考力も限界が近づいてきます。12月8日の朝、明けの明星が見える頃に座禅は終わり、苦行からの開放を楽しむ会がもうけられるとのことです。

☆明かりを追加
ところで、明日9日は待降節の第2主日です。今年も、待降節の第1主日(12月2日)に、我が家のクリスマスイルミネーションを点灯。そして、第2主日には”なんと”3色のLEDの光が追加されます。「次の待降節の第3主日には・・・」などと細君は言っていますが、それは来年のお楽しみということで。

☆”Merry Christmas”はだめ?
1990年代の後半から、アメリカでは公的な場所に飾られるクリスマスツリーを「ホリデー・ツリー」と呼びかえるケースがあるそうです。様々な差別や偏見、不公平を正そうという運動の概念、「ポリティカル・コレクトネス(political correctness)」に基づき、宗教的中立という観点からこの言い換えが行われるようです。いわれて見れば、確かに1990年代後半から、女性に対する敬称は「Ms」を意識して使うようになりました。

☆婉曲表現
日本でもその影響からか、「看護婦」を「看護師」、「助産婦」を「助産師」、あるいは「目の不自由な人」などの婉曲表現が使われるようになってきています。言い換えだけでは、根本的な是正にはつながらないという批判はさておき、「Merry Christmas」、それとも「Happy Holidays」

あるいは、流通系のCMで使われている「Many Christmas」?我が家の”宗教観”からすれば、"Season's Greetings"が穏当なところだろうか?

今年もあと33日 [歳時記]

☆節目の日?
今日11月28日は、元日から数えて333日目。そして大晦日まで33日の節目の日です。節目の日とは言っても、3が並ぶというだけで、深い意味があるというわけではないのですが・・・。4年前の2008年11月28日のブログにも、「キーワードは3」というタイトルで数字の「3」と身の回りの不思議な関わりを書いています。

☆宗教と3
2008年の11月28日は新月でしたが、今年は満月の333日目となります。ちなみに、2004年の11月28日は前日が満月でした。それはともかく、「3」は次元上昇を遂げた”アセンデッドマスター”や様々な宗教の,”神格”を示す重要なキーワードです。座禅会であげるお経にも、三誦するお経が幾つかあります。「三法印」は仏教の教えを特徴づける三つの考えですし、キリスト教においても「三位一体」は中心的な教えの一つです。また、神道でも基本となる「三種の神器」は、古代国家から授け継がれ今日に至るとも言われています。

☆酒田五法
ところで、株の世界でも「3」には重要な役割があります。株価の値動きをテクニカル分析する方法の一つである「酒田五法」には、"三山、三川、三兵、三空、三法”という値動きのシグナルがあります。株を売買する上で、非常に参考になる売り場買い場の法則です。また、海外でも株価の値動きを見るエリオット波動論があり、”株価は上昇する際に「上昇5波(3つの山)」を形成する場合が多いと言われています。

☆赤・緑・青
ヒトの眼に入った光は、網膜上の2種類の視細胞を刺激し、電気信号に変換されて脳に伝達されます。2種類の視細胞のうち錐体細胞が色を感知するのですが、赤錐体、緑錐体、青錐体の3種類の錐体がそれぞれの色の光に反応し、組み合わせることで様々な色の認識ができるようになっているそうです。最近、錐体細胞、桿体細胞の2種類に加え第3の視細胞として認知されるようになった「光感受性網膜神経節細胞」。やはり、2より3の方がバランスがいい?

先日、我が家では30年物の食器棚を買い換えました。これも頭の「3」をつかさどるロジックが働いたから...?こじつけすぎ・・・かも。

明日は半夏生 [歳時記]

☆夏越の祓え
早いもので、今年も半分が過ぎようとしています。今日6月30日は、大祓、夏越の祓です。この半年の罪や穢れを祓い、明日7月1日から大晦日までの半年間の無病息災を願う一日でもあります。6月21日の夏至、30日の夏越の祓そして7月1日の半夏生と、昔の人たちは夏に向かう心構えを、このような節目ごとに感じ取っていたのでしょうか。

☆カラ梅雨?
あと2週間ぐらいで梅雨明けを迎えることになると思われますが、私の住んでいる地域では雨の少ない梅雨で終わるかもしれません。もちろん、台風の影響で豪雨となった時は大変でしたが・・・。家の庭では、モッコウバラの蔓を絡ませているアーチが根元からポッキリ。朝起きて見た時はビックリ。

☆閏月
今年の旧暦では「閏三月」が入り、十三ヵ月の年になります。この閏月が、どの季節に入るかによって、その年の季節感のズレが分かります。閏三月が入ることで春が一ヵ月長くなりました。春が長い年は、猛暑の夏になるといわれています。気象庁の長期予報によると、今年の夏は暑い夏になるようです。旧暦からも、予想通りになりそうです。

☆「水無月」
「魔除けの赤」(2009年6月)でも書きましたが、京都では夏越祓に「水無月」という、菱形のういろうの上に煮た小豆がのせられている和菓子を食べる習慣があります。小豆は漢方でも解毒の効能が認められており、気温がさらに上昇し湿度が高く蒸し暑くなる京都では、理にかなった先人の知恵が生かされているようです。

☆半夏生
ところで、明日7月1日は半夏生。「蛸」の日です。昔の農家にとっては「八十八夜」と同様、大切な節目の日だったようです。稲を植えていない菜園初心者の私も、これからの暑い夏を乗り越え、大晦日までの半年を無事に過ごしていけるよう、タウリンたっぷりの「タコ」を食べることにしましょう。先人の知恵には学ぶことが多々あります。

小豆たっぷりの和菓子でも買おうかと、ふくを動物病院に連れて行った帰りによった菓子のチェーン店。何と、「水無月」が売られていました。これで半年間の穢れが祓われるかな・・・?

宴のあと [歳時記]

☆オリンピックイヤー
今年は4年に一度の閏年、そしてオリンピックの年です。「冬季オリンピックイヤーは大雪」というデータがあるそうですが、今年のオリンピックは夏季開催です。しかし、北海道から山陰地方まで大雪のニュースが聞かれます。南関東地方でも、「春」が来るまであと何回かは雪を見ることになりそうです。

☆閏月
ところで、太陰太陽暦では今年は閏月があります。閏月は2~3年に一度あるのですが、今年の閏月は新暦4月21日の新月で二回目の三月、閏三月となります。前回の閏月は2009年6月23日の新月から始まった閏五月。旧暦の場合、新暦の2月29日の1日だけの調整とは異なり、閏月が入る季節が異なっています。

☆中気と節気
中国農暦の法則では、「二十四節気のうち中気の入らない月を閏月とする」という決まりがあるようです。二十四節気のうち冬至、春分、夏至、秋分などの太陽黄経が30の倍数であるものを中気、そうでないもの、立春、立夏、立秋、立冬などを節気としています。一ヵ月が29日か30日の旧暦に、15日または16日ごとの節気、中気を配置すると、32ヵ月か33ヵ月目に中気が入らない月が出てきます。

☆クロガネモチ
家の庭の「クロガネモチの木」に最近まで赤い実が鈴生りになっていました。例年だと、2月を迎える頃には赤い実はすっかりなくなっているので、「鳥の世界にも異変が・・・?」などと訝っていました。ところが、ある日気づいたらたわわに生っていたクロガネモチの実はすっかり姿を消していました。細君は、「そう言えば何日か前、ヒヨドリたちが集会を開いていたような。。。」とのん気なことを言っていました。そういえば、何だか騒がしかったような気もします。

☆暦とカレンダー
記録しているわけではないのでアバウトな感覚ですが、実がなくなるのが例年より一ヵ月ほど遅いような気もします。偵察のヒヨドリが何回かやって来ては、クロガネモチの実がおいしく熟す頃合いを観察していたようです。カレンダーに頼る人間には、自然の季節の推移を感じ取るのはなかなか難しいようです。

ヒヨドリの宴の後には、彼らの置き土産がウッドデッキや、ベランダ、庭じゅうに...。

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